G7、ドル高継続で一致
主要7カ国(G7)の蔵相・中央銀行総裁会議が1995年10月7日、米財務省で開かれ、「4月に始まった外国為替相場の反転を歓迎し、こうした傾向が続くことを歓迎する」など8項目の共同声明を発表した。春先に一時1ドル=80円を突破した「円高ドル安」の是正を決めた4月のG7声明に続き、今後もドルが高くなるよう、為替市場で緊密に協力し合うことを、あらためて確認した。
◆いま◆
米国のトランプ政権は「ドルが過大評価され、ドル高で米国の製造業が衰退し、貿易赤字が拡大している」と考え、「ドル安」をめざしている。この戦略をまとめたスティーブン・ミラン氏を米経済諮問委員会(CEA)委員長に据え、さらに米連邦準備理事会の理事に送り込んだ。