30年前の日本と世界

DVDの規格が統一された

「10年に一度の大型商品」とされる映像・情報記録媒体の「デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)」の規格が一本化された。対立していた東芝・松下電器産業陣営と、ソニー・フィリップス陣営は、ともに「消費者の利益を優先した」と胸を張る。しかし、統一の主役は米映画・コンピューター産業だった。ソフト優位のマルチメディア時代には、日本の電機メーカーが米業界に「支配」されかねない構図を浮き彫りにした。
◆いま◆
2003年、DVDの5倍の記憶容量と6倍の画素数を持つブルーレイディスクが発売され、再生映像も一気に品質が高まった。しかし、ストリーミング技術が普及し、パナソニックは2023年に、ソニーも今年2月に、録画用ブルーレイディスクの生産を終えた。

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