30年前の日本と世界

日本初の遺伝子治療が始まった

1995年8月1日、日本で初めての遺伝子治療が北海道大学医学部付属病院で始まった。生まれつき、アデノシンデアミナーゼ(ADA)という酵素を作れず、免疫力がほとんどない4歳の男児のリンパ球に、酵素をつくる正常な遺伝子を入れる。治療は1~2カ月の間隔で繰り返され、効果が出るの半年先になる見通し。遺伝子治療はがん、エイズなどを治す可能性を秘めており、最先端の医療技術が動き出した。
◆いま◆
北大によると、遺伝子治療は成功し、手術時に4歳だった男児は通常の生活を送り、小学生になった。しかし、リンパ球の生存期間には制限があるために、男児の骨髄血液幹細胞に正常なADA遺伝子を投与する新たな遺伝子治療が行われた。

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