大学の志願者、理工系の人気が復活した
文部省が1995年4月1日までにまとめた国公立大学の学部別志願者数(速報)によると、志願者総数が前年より7%減ったなかで、自然科学系は3%減にとどまり、11%も減った人文社会系と大きな違いを見せた。私立大学の志願者ではこの傾向がさらに強く、河合塾によると、文系はすべて減ったが、工学系は1%増、農学系は4%増、医療薬系では一気に14%も増えた。代々木ゼミナールの集計では経済系、社会系、法律系は軒並み減った。
◆いま◆
コロナ禍で医療薬系の人気が高まり、最近は理学部、農学部にも人気が波及している。理工系を志願する女子学生も増え、「リケジョ」という言葉が広がった。大妻女子大、安田女子大などが理系学部を新設している。しかし、理工系の女子学生の比率はOECD諸国の平均の半分以下だ。