金と銀の一口メモ

(6)米国はサウジの石油を金貨で買った

 第2次世界大戦の直前、米国の石油会社がサウジアラビアで巨大な油田を掘り当てました。大戦後、サウジは世界最大の産油国になり、米国に「石油の利権料を金貨で払え」と要求しました。米国はやむなくサウジ向けの特別な金貨を造幣局でつくりました。重さが1オンス(31g)、純度92%で、「4ソブリン金貨」と呼ばれました。

 しかし、米国が保有していた金塊は、ベトナム戦争で激しく流出し、1971年にはニクソン大統領がドルと金の兌換を停止しました。サウジ向けの金貨もつくれなくなり、石油の利権料もドル紙幣で支払うようになりましたが、インフレで価値が目減りするので、サウジ王家は不満です。そこで、米国のキッシンジャー国務長官が巧妙な「秘密協定」を携えてサウジを訪れました。
 いったい、どんな協定だったのか。中味は次回、ご紹介します。

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