イスラエルのラビン首相が暗殺
パレスチナ和平を推進し、前年にノーベル平和賞を受賞したイスラエルのイツハク・ラビン首相(72)が1995年11月4日午後10時ごろ、テルアビブでの平和集会で、極右のユダヤ人学生に銃撃され、まもなく死亡した。ペレス副首相兼外相がただちに首相代行に就任した。ラビン首相は約10万人の聴衆に「37年間、軍人として戦い続けてきたが、平和の機会はなかった。いま、その機会がきたと信じる」と語り、演説を終えたとき、2発の銃弾を浴びた。
◆いま◆
暗殺の翌年、パレスチナ過激派の自爆攻撃が相次ぎ、その年の総選挙で右派のリクード党が勝利し、ネタニヤフ党首が首相になった。ネタニヤフ氏は汚職疑惑などで降板したが、その後、何度も返り咲き、2022年から6度目の政権を率いている。
