水俣病の救済、事実上の決着
水俣病未認定患者の救済問題で、最大の被害者組織である水俣病被害者・弁護団全国連絡会議(全国連、約2000人)は1995年10月28日、原告団総会を開き、政府と与党が決めた最終解決案の受け入れを決めた。主な5つの被害者団体のうち、他の4団体は受け入れを決めている。4大公害訴訟の中で未解決だった水俣病問題は、公式発見から40年目で、事実上、決着することになった。
◆いま◆
水俣病の健康被害を訴える人とその認定問題は今も続いている。汚染海域の沿岸に住んだことがある人は約47万人。2013年の最高裁判決は「個々の事案を総合的に検討し判断すべきだ」とした。未認定患者で認定を申請した2万2230人のうち、認定されたのは約8%。
