30年前の日本と世界

欧州連合が日本の水産物を全面輸入禁止

欧州連合(EU)は日本の水産食品に対して「全面輸入禁止」を決め、井出正一厚相は1995年4月18日、「誤解もあるようだが、こちらが改善すべき点も多々あるようだ」と述べた。EUの衛生管理基準に基づいて認定された日本の水産加工場は93か所あるが、EUは3月に現地査察し、①冷凍庫の調査を拒否した加工場があった、②古いポリ袋を使っていた加工場があった、などと指摘し、「日本の衛生管理には問題がある」と批判していた。
◆いま◆
この「輸入禁止」措置は1995年12月に解除されたが、日本政府は2003年に食品安全基本法を制定し、生産者の衛生管理を強化してきた。日本からEUへの食品輸出は増え続けており、2022年には輸出額が680億円にのぼった。

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