衆議院は1995年6月9日に本会議を開き、戦後50年の国会決議を与党3党が合意した文案通り、賛成多数で採決した。新進党は修正案をまとめたが、与党側はこれを受け入れず本会議の開会に踏み切った。このため新進党は欠席し、与党内でも決議慎重派など70人が欠席。現憲法下で国会が過去の戦争への姿勢を明確にする初めての決議だが、賛成者は議員数の半分に満たない約230人にとどまった。
◆いま◆
決議後、村山富市首相は「国内外の犠牲者に深い哀悼の意」と「過去に対する深い反省の念」を述べた。2005年の戦後60年決議では、この村山談話が盛り込まれた。