30年前の日本と世界

バブル崩壊後の都銀の不良債権、18兆円余

バブル崩壊後に都市銀行11行が抱える実質的な不良債権額は3月末で18兆6705億円にのぼることが、1995年5月29日、明らかになった。これまで公表されていた不良債権額に、経営難の企業を支援するために貸付金利を軽減・免除した債権額を加えた数字で、実質的な不良債権の総額は公表された数字の2.3倍に達した。銀行の不良債権処理はまだ入り口の段階にとどまっていることが浮彫になった。
◆いま◆
2年後の1997年11月、三洋証券の倒産をきっかけに、北海道拓殖銀行、徳陽シティ銀行が破綻し、山一證券が自主廃業に追い込まれるなど、金融危機が続いた。2009年までの不良債権処理の累計額は約98兆円にのぼる。

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