スー・チーさん、6年ぶりに解放
ミャンマー(旧ビルマ)の外交筋と軍事筋によると、同国の軍事政権は1995年7月10日、民主化運動指導者でノーベル平和賞受賞者のアウン・サン・スー・チーさん(50)の自宅軟禁を解くと通告した。スー・チーさんは1989年7月に軟禁されて以来6年ぶりに解放されることになる。スー・チーさん宅には野党指導者らが訪れた。軟禁は国際的な批判を浴びており、軍事政権は解放により国際社会に本格的に復帰する狙いがある。
◆いま◆
スー・チーさんは国民民主連盟の書記長に就任したが、軍政による弾圧が繰り返された。2015年の総選挙に勝利したものの、2021年2月の軍事クーデターで捕らえられ、多くの罪状で起訴されて、刑務所に収監されたまま。ことし6月末、歯と心臓が悪く、健康に不安があると報じられた。