専業農家、兼業農家の分類を見直し
1995年6月15日、農水省は明治以来使われてきた「専業農家」「兼業農家」の分類を見直す方針を固めた。いまの農業統計では、世帯主が農業に専念していても子どもが会社勤めをすると「兼業」に分類され、実体を反映していないとして、「主業農家」「副業農家」に分ける方法を新たに導入する予定で、90年ぶりの抜本改定となる。農林水産統計情報研究会が2月から見直し作業を進めていた。
◆いま◆
農水省の最新の統計用語は個人農家を「主業」「準主業」「複合的」に分けている。しかし農家の団体であるJAは昨年の大会決議で「基幹的農業従事者」という言葉を使い、「年間6万人ずつ減っている」と警鐘を鳴らした。農政も、用語も、なかなか定まらない。